2013年、数年滞在したオーストラリアから帰国する前に少し旅行をと思い、長距離列車でメルボルンのサザンクロス駅から3〜4時間ほどのところにあるLakes Entrance(レイクス・エントランス)というところへ行ってみました。最寄りの駅までは列車で、途中からバスに乗って目的地へ。切符は窓口で購入。長距離の割にはやたらめったら安かったような記憶があるのですが、確か往復で30AUD(当時のオーストラリアドルは1ドル=80円くらい )もしなかったように思います。宿もユースホステルを利用して、ホストの方のご家族の自転車をお借りして散策させていただいたのを思い出しました。
Canon 550D (EOS Kiss X4)で撮影。海岸線と灌漑のための人工湖が並行している今までに見たことのない地形でした。空も広く、夜は満天の星空。初めて天の川を目の当たりにし、しばらく座って眺めたときのゆったりとした時間は今でも忘れられません。一人でいるのにひとりじゃない。空全体が話しかけてくれているような不思議な感覚でした。
もう一つ忘れられない昼の光景は、空を飛ぶペリカン。商店街の魚屋さんで Fish&Chips をいただいたあと、湖の方へと向かっていたら、わっさわっさと羽を羽ばたかせてゆったりと目の前を通り過ぎる大きな鳥。
「あ、ペリカンだ。え、ペリカン!? ペリカンが飛んでいる!!」
と、時間軸と空間がぐわんと歪んで現れたような感覚を味わった瞬間でした。
湖に着くと、街中では見ることのない白や黒の水鳥もいて、オーストラリアの自然の豊かさを味わうことのできた旅でした。夏はリゾート地として賑わうところだそうですが、オフシーズンのこのときは、とても静かでゆったりとした穏やかな時間が流れていました。
旅の思い出。