晩春の春の厳島(宮島)へ日帰りで行ってまいりました。
桟橋から徒歩で散策、静かな小径を通りつつ、にぎやかな商店街へと出たあとは大聖院へ。少し戻りつつ自販機にて飲料と栄養食を調達し、紅葉谷ルートへと続く道を通り弥山山頂での夕景を撮影しました。帰りは、大聖院ルートから下山し家路へ。ほとんど手持ちで撮影を行いましたが、弥山山頂での撮影は一部三脚を使用しています。穏やかな瀬戸内海を満喫させていただきました。
よくよく考えてみれば、宮島を訪れたのはざっと数えて10年ぶりくらいではないかなと思います。その間に宮島口の路面電車の駅からフェリー乗り場への動線が整理され様子がガラリと変わり、建物も自然と融合するようなデザインに変わっていました。宮島に並ぶお店の様子もすっかり心機一転といった様子。観光客も、カップルよりも家族連れが多く、以前はよく見かけた一人旅でセルフィー棒を持っている方達は少ないように感じました。インバウンドの方が多く集まるエリアのお店は多言語表示があり、一歩入った昔ながらの町屋通りは景観がそのままで風情があり、「ひっそりとした佇まい」を味わえる人の流れを上手に作り出している印象でした。
地元の方はどのように日常を送っておられるのかなとも思いましたが、商店街の十字路を通る軽トラを運転する地元の方のお顔を拝見すると落ち着いた面持ちで、「通りますよ〜」と小声でおっしゃりながらソロソロと通行されていて、程よい交流と距離間が保てているのかなぁと想像しました。それぞれが思い思いの時間を過ごせる場所。昼下がりだったこともあるからか週末にしてはそこまで人も多くなく、穏やかな時間となりました。
大聖院を参拝したあと、弥山山頂へ。穏やかな空と海を眺め、沈む夕日も。山並みに沈む太陽が完全に沈み切る瞬間をじっくりと眺めたのは久しぶりだったように思います。「ぽちょん」と音がしそうな沈み方で、なんだか可愛らしかったです。その光景に居合わせたインバウンドの方と笑顔を交わし、マジックアワーの空と海をもう一度眺めたのち、下山を決めました。実のところ星空を眺めたくて登ったのですが、思ったより肌寒く、カロリーも底をつき、充電器を持っていたのに、途中でカメラを充電する頭も働かないような感じだったので、疲れ果てる前に降参。準備不足でした。「恐怖心」と「迷い」いうのはかなりのエネルギーを消耗するようです。
さて、帰りのルートはすでに日が落ちていたので予定通り大聖院ルートを選びました。紅葉谷ルートは段差がまばらで急勾配。登山道も木々に覆われているので日中は涼しく登れますが暗くなるのは早そうです。大聖院ルートは、段数は多いものの鯨岩を過ぎたあたりから整備された石段を通ることができ傾斜も比較的緩やかで石の色も淡色で暗がりでも見えやすく、頭上はひらけており空が見えるのでスマホのライト機能を活用して安全に下山。大聖院のお坊さんは毎日この階段を上り下りするのかなぁと思いを馳せつつ、星空をあっさり諦めてしまった小心者の私に呆れつつ、それでもよく頑張ったと小さな自分を褒めつつの帰路となりました。日帰りだと時間が限られますが、宮島にお泊まりして、美味しい料理をいただいて、夜は星空を眺めに海岸沿いを歩くだとか、夜明け前に弥山に登り始め、山頂で朝日を眺めるといった旅を計画してみるのも素敵だなぁと、そんなことを思いました。宮島の日常も見てみたいなぁと思ったそんな今回の旅でございました。
旅の思い出
宮島・大聖院に関する情報・アクセスマップ・参考資料URL
観光案内地図:https://www.miyajima.or.jp/map/map.html (宮島観光協会)
(In English: https://www.miyajima.or.jp/english/map/map.html)