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一人旅縁 - 厳島

日帰りで晩春の厳島(宮島)へ  桟橋から徒歩で散策、静かな小径を通りつつ、にぎやかな商店街へと出たあとは大聖院へ。少し戻りつつ自販機にて飲料と栄養食を調達し、紅葉谷ルートへと続く道を通り弥山山頂での夕景を撮影しました。帰りは、大聖院ルートから下山し家路へ。ほとんど手持ちで撮影を行いましたが、弥山山頂での撮影は一部三脚を使用しています。穏やかな瀬戸内海を満喫させていただきました。 10年ぶりの宮島  よくよく考えてみれば、宮島を訪れたのはざっと数えて10年ぶりくらいではないかなと思います。その間に宮島口の路面電車の駅からフェリー乗り場への動線が整理され様子がガラリと変わり、建物も自然と融合するようなデザインに変わっていました。宮島に並ぶお店の様子もすっかり心機一転といった様子。観光客も、カップルよりも家族連れが多く、以前はよく見かけた一人旅でセルフィー棒を持っている方達は少ないように感じました。インバウンドの方が多く集まるエリアのお店は多言語表示があり、一歩入った昔ながらの町屋通りは景観がそのままで風情があり、「ひっそりとした佇まい」を味わえる人の流れを上手に作り出している印象でした。 桟橋〜大聖院  地元の方はどのように日常を送っておられるのかなとも思いましたが、商店街の十字路を通る軽トラを運転する地元の方のお顔を拝見すると落ち着いた面持ちで、「通りますよ〜」と小声でおっしゃりながらソロソロと通行されていて、程よい交流と距離間が保てているのかなぁと想像しました。それぞれが思い思いの時間を過ごせる場所。昼下がりだったこともあるからか週末にしてはそこまで人も多くなく、穏やかな時間となりました。 大聖院〜弥山  大聖院を参拝したあと、弥山山頂へ。穏やかな空と海を眺め、沈む夕日も。山並みに沈む太陽が完全に沈み切る瞬間をじっくりと眺めたのは久しぶりだったように思います。「ぽちょん」と音がしそうな沈み方で、なんだか可愛らしかったです。その光景に居合わせたインバウンドの方と笑顔を交わし、マジックアワーの空と海をもう一度眺めたのち、下山を決めました。実のところ星空を眺めたくて登ったのですが、思ったより肌寒く、カロリーも底をつき、充電器を持っていたのに、途中でカメラを充電する頭も働かないような感じだったので、疲れ果てる前に降参。準備不足でした。「恐怖心」と「迷い」いうのはかなりのエネ...

一人旅縁 - 朝の光と東京観光

 今回の東京は、 el tempo の定期公演と散策が目的。夕方に到着し、ライブ会場の SPACE ODD の隣にある Cafe Havana Tokyo にてカールスバーグと3種盛りタコスで小腹をゆるりと満たし、地下にあるライブ会場へと向かいました。地下にあるこの空間の幅は狭いが奥行きがあり天井は高く、壁は煉瓦造りとなっています。音の響きが有機的で面白く、観客に向かう音、上にのぼる音、四方八方に放たれた音が地面と壁を伝いふたたび空中で一つになっておりてくるような印象を受けました。音の響きも柔らかく、 馬力のある重低音まで包み込んでしまうようなところがあるようなところです。以前より照明の数が増えたのかなと思ったのですが、森に差し込む光の集まりのような光量で絶妙でした。お隣にいらっしゃったお客さんと「推し」の話をさせていただいた中で、推しのどこが好き?という話になり私は即答できなかったのですが、声とか人柄とか、センスとかかなぁとも思ったのですが、たぶん単純に、存在そのものが好きなのだなぁというところで落ち着きました。    ライブ終了後は恵比寿から山手線で浅草へ。今回は、 Hotel + Hostel という宿に宿泊。金曜の宿としてはお手頃価格で、駅からは徒歩5分ほど、浅草小学校のすぐ近くということで、安全面も大丈夫だろうということでこちらにしました。大浴場もあり、備え付けのシャンプー・リンス・ボディソープがあり、パジャマとスリッパは150円でレンタルしました。ドミトリーは奥に長細く空間としてはやや狭いと思いましたが、工夫を凝らした木造りのおかげで、さほどの圧迫を感じることもなく、身体も十分休まりました。交流を楽しむところという雰囲気が大切にされていて、スタッフの方からも温かみのある印象を受けました。  翌朝は浅草を散策。隅田川のほとりをゆっくり歩き、ランニングや散歩をする人や撮影をする人、水鳥の鳴き声、電車がゴトンゴトンとゆっくり橋を渡ってゆく様子、水面に揺れる街と空の光をのんびり堪能させていただきました。宿泊先も街中も国際色豊かで、新鮮でした。浅草寺の傍で出会った老舗のお団子屋さんには、素焼きせんべいが並べてあり、これにしようかなぁと見ながら声をかけると、「おせんべい?」と店員さんが答えてくれて、2枚100円のおせんべいを店の前のベンチに座っていただ来ました。なん...

一人旅縁 - バリーン湖 - オーストラリア クイーンズランド州

  A couple of ducks swimming by the green colored boat in the lake in daylight, 2013, Lake Barrine, QLD, Australia.  Passage at the back of Lake Barrine Teahouse in daylight on a cloudy day in winter, 2013, Lake Barrine, QLD, Australia.  

一人旅縁 - ウィルソンズ・プロモントリー国立公園 - オーストラリア ビクトリア州

移動中の車から 自然の造形 A group of rocks along Tidal River on a cloudy day, 2012, Wilsons Promontory National Park, VIC, Australia.  ©2012 Yuko Yamada, All Rights Reserved.  

一人旅縁 - ベンディゴ - オーストラリア ビクトリア州

 メルボルン中心部、サザンクロス駅からV/Lineで2時間半のところにあるベンディゴまでの日帰り旅行にて2012年12月に撮影した数枚をご紹介いたします。オーストラリアの写真家ビル・ヘンソン(Bill Henson)氏の作品展がちょうどベンディゴ・アート・ギャラリー(Bendigo Art Gallery)で観れるということで向かったわけですが、アートギャラリーに向かう坂道も帰る前に通った通りもお店はほとんど閉まっていてとても静かな街だったという印象が残っています。いや、閉まっているわけでもなかったのかもしれませんが、夏だったからなのか、メルボルンの人の多い街並みばかり見ていたからなのか、お客さんとみられる人をあまり見かけなかったように思います。車通りが少ないというわけでもなく、通行量も停車している車も多かったので、休日でお休みだっただけなのかもしれません。  アートギャラリーでは、私ひとりポツンとゆっくり観覧することができました。授業でオーストラリアの写真家の紹介があった中のお一人で、夕景や風景写真、ポートレイトなどいくつか写真をスライドで拝見し、確かギャラリー巡りの時にも風景写真は拝見しましたが、ポートレイトも実際に現物を見てみたいと思い足を運んでみると、やはりなんとも言えない雰囲気を醸しておりました。大きな画角の中に収まっている椅子にうなだれるように座る女性の肌の質感の艶めかしさが奇妙なくらいに絶妙で、近づいてみてみると、絵画とはまた違った印象で受け取るような粒子一つひとつが見えてきて、遠ざかってみると、それらが全体を成しているのがまた不思議でした。大人向けの作品かなと思います。制作のアプローチに関しては、レクチャラーによりますと、感度の低いフィルムで光量の低い場面を撮影すると粒子が荒くなりますが、その効果を活用しているのでは......?とのことでしたが、実際のところはよくわかりません。写真を撮影した後の印刷の工程にも奥深い世界があるのだろうなぁと想像しながら、とてもいい時間を過ごすことができました。天井が高く、ガラス越しに中庭を眺めながらぐるりと歩いた後、窓際の机の上に20cm四方くらいの折り紙が置いてあったので、鶴と紙風船を折って置いて帰ったのですが、なんだか特別な時間をいただいたようで、心が軽くなりリフレッシュできました。   旅の思い出 参考資料UR...

一人旅縁 - 明日への入り口

  夕日は明日への入り口 夜のはじまりを彩るひととき 星々を迎える宴  セントキルダビーチの桟橋にあるベンチの小窓から覗いた夕焼けを撮影した一枚です。桟橋を海の方へ歩いていくと、レストランがあったりフェアリーペンギンやrakali(オオミズネズミ)といった野生生物が生息しているスポットがあったりで、夏場はビーチで泳ぐ人や憩う人マリンスポーツを楽しむ人にとどまらず、多くの人が集まるような観光名所なのです。シーズンオフになると穏やかさを取り戻すものの風の強い日が多く、そんな日にはウィンドサーフィンを楽しむ一行の姿を見かけていたように思います。夕暮れ時には、私のように散歩している人、釣りをしている人、波止場に座ってただただ海を眺めている人と、潮風と水平線をこよなく愛する人たちが憩うようなところです。住んでいたところから近かったり、引っ越してからも仕事の帰りに寄り道したり休日を利用して向かったりと、時間があれば通っていた思い出があります。  2024年12月に新しい桟橋がオープンし古い桟橋の撤去が始まったそうなのですが、とすると、同じ景色はもう見られないのかなぁと思う反面、次に訪れたときにはこれまで見ることのできなかった景色が見れるのだろうなとワクワクする気持ちにもなりました。生態系をまもるために人も街も変わり成長して行く必要があるのだなぁとそんなことを思いました。   参考URL Parks VICTORIA

一人旅縁 - アボッツフォード - オーストラリア ビクトリア州

かつての散歩道で見上げた空と木々。 微動だにしません とても幸せそうに眠っていましたその口元をパシャリ 一望しきれない広さのヤラ・ベンド・パーク オーストラリアの写真家Jesse Marlow氏のトークをお聴きしてインスパイアされた当時の一枚  アボッツフォード・コンベントという修道院周辺に住んでいた頃に見ていた風景です。  修道院周辺にはこども牧場があり、馬や牛、そして、羊が放牧されているようなのんびりゆったりとした光景が広がっていました。遊歩道は、ヤラ川がくねりくねりと流れるその名もヤラ・ベンド・パーク( Yarra Bend Park )という自然公園にもつながっているあまり境目を感じさせない素敵なつくりなっていて、この周辺の遊歩道を通って自然公園を歩きながら景色を楽しむのが好きで、毎日のように散歩を楽しんでいたのを思い出します。当時の日常も今となっては旅の一部として懐かしく思い出されます。 現在はどんな光景を見せてくれるのでしょうか。 旅の思い出

一人旅縁 - トラファルガー - オーストラリア ビクトリア州

 なぜ、この場所を選んだのか。今となっては覚えていないのですが、長距離列車V/Lineでメルボルン中心部から2時間ほどのトラファルガー( Trafalgar 地図 )というところへ日帰り旅行をしました。帰国前に行った レイクス・エントランス の一つ前の旅でした。Googleマップで見ていて気になった駅周辺にあった町の史料館を訪ねたのですが、その日が閉館日だったようです。「今日はお休み」の閉館日ではなく、閉館したその日だったのです。   そうおっしゃった受付の方に、私が日本から来て写真の勉強をしていること、日本に帰る前に旅行に来たことを話すと、受付の方が事務所に案内してくれ色々話を聞かせてくれたのはこの土地だったと思います。細かいところは力不足で理解できませんでしたが、資料の整理をしながら、町や人の様子を撮影したダゲレオタイプの写真をデジタルアーカイブしているのだというお話でした。パソコンに取り込まれた編集中の写真を開いて見せてくださったり、もう使わないからと町の人が持ってきてくれた二眼レフのカメラなんかも見せてくださいました。  事務所の雰囲気を堪能したのち、お礼を言って出発。プランBを立てていなかったので、この後はノープランでした。まっすぐ歩きまっすぐ帰ってくれば道に迷うこともなかろうと、駅からまっすぐ伸びていた道を歩いてみました。住宅地を抜けて放牧地をわき目に道路を歩いていきました。あまりに広い土地で、周りに高い山があるわけでもなかったので、遠近感がわからなくなるような空間が広がっていました。  牛や羊の存在に気づくのにもしばらく時間がかかりましたが見渡す限りの牧草地に時折、乾いた木々が硬い葉を茂らせてポツリポツリと並び立っています。そのあたりにある井戸らしき場所に乳牛が列をなして向かい、輪になって給水する様子をしばらく見ていました。ふと後ろを振り返り辺りを見回すと、野生のベリーが当たり前のように実を付けていたり、倒れそうで倒れる気がしない粘り強さを醸している木が生えていたり、見上げたその奥には人が住み始める前から土地を見守ってきたような周囲の木々とは打って変わって瑞々しい印象の巨樹が見えたりと、オーストラリアの草木を存分に堪能させていただいた散策でございました。   牧草をはみながら牛や羊は何を思うのでしょうか。   旅の思い出

一人旅縁 - レイクス・エントランス - オーストラリア ビクトリア州

  2013年、数年滞在したオーストラリアから帰国する前に少し旅行をと思い、長距離列車でメルボルンのサザンクロス駅から3〜4時間ほどのところにあるLakes Entrance(レイクス・エントランス)というところへ行ってみました。最寄りの駅までは列車で、途中からバスに乗って目的地へ。切符は窓口で購入。長距離の割にはやたらめったら安かったような記憶があるのですが、確か往復で30AUD(当時のオーストラリアドルは1ドル=80円くらい )もしなかったように思います。宿もユースホステルを利用して、ホストの方のご家族の自転車をお借りして散策させていただいたのを思い出しました。  Canon 550D (EOS Kiss X4)で撮影。海岸線と灌漑のための人工湖が並行している今までに見たことのない地形でした。空も広く、夜は満天の星空。初めて天の川を目の当たりにし、しばらく座って眺めたときのゆったりとした時間は今でも忘れられません。一人でいるのにひとりじゃない。空全体が話しかけてくれているような不思議な感覚でした。  もう一つ忘れられない昼の光景は、空を飛ぶペリカン。商店街の魚屋さんで Fish&Chips をいただいたあと、湖の方へと向かっていたら、わっさわっさと羽を羽ばたかせてゆったりと目の前を通り過ぎる大きな鳥。 「あ、ペリカンだ。え、ペリカン!? ペリカンが飛んでいる!!」 と、時間軸と空間がぐわんと歪んで現れたような感覚を味わった瞬間でした。  湖に着くと、街中では見ることのない白や黒の水鳥もいて、オーストラリアの自然の豊かさを味わうことのできた旅でした。夏はリゾート地として賑わうところだそうですが、オフシーズンのこのときは、とても静かでゆったりとした穏やかな時間が流れていました。 旅の思い出。

一人旅縁 - 花と緑

Film: FUJICOLOR 100  Film: FUJICOLOR 100  Film: FUJICOLOR PRO400H  

一人旅縁 - 鳩が舞う空

 年末、名古屋へ。  当初は18きっぷを利用して再び在来線でチャレンジしようと思っていたのだけれど、年末の混雑具合を想像して怖気づき、一晩で到着する高速バスから各駅停車の新幹線こだま、ひかり、さくら、そしてのぞみへと検討が移行し、結局、全席指定ののぞみを予約し、新幹線で向かうこととなった。  駅に到着すると早速のお手洗いラッシュ。外にまで行列が続いている。手を洗い待合室に向かうと、こちらは通常より本数が多いためか入れ替わりが早い。すんなりと席につき、発着の時間とホームが表示される掲示板を見つめたり本を読んだりしているうちに時間が過ぎた。そろそろ出発だ。ホームに着くと、すでに予定の列車が停車していたので、乗り込むことに。隣は空席。周りはほとんどが諸外国の方々。日本も多民族が当たり前になったんだなぁと、新大阪駅で乗り込んできた乗客でこの車両の席は私の隣の席以外はすべて埋まったようだ。  名古屋駅に着いても、その印象は続き、向かう先々には多言語が響いていた。  一日目は大須通りを、二日目には大須通から大須観音を参拝した。名古屋駅から歩いた時には途中に教会があるのが見えた。JR鶴舞駅から歩いた時には曹洞宗のお寺を見かけたので、この通り周辺は多宗教がそれぞれの神や仏様を祀って一つの街を形成していることになる。なんだかすごいところだなぁと、大須神社の門をくぐると、境内で鳩の群れが観光客から餌をもらっている光景に出会った。鳩に餌をあげたり記念撮影をしたりとそれぞれの時間を過ごしている。お堂の階段に並び参拝した時も、お経が響き渡る中、日本語・中国語・各国の言葉が参列者から聞こえていた。賽銭箱の近くには一応、参拝の作法を書いた案内板はあったものの、各々の礼儀作法をもって参拝しているようだった。この自由さがなんだか心地よい。  参拝を済ませて階段に差し掛かったところで境内を見ると、餌をついばんでいた鳩が見当たらない。見当たらないが、羽音が聞こえる。上を見上げると、お堂の上空を鳩の群れが飛んでいる。羽ばたいたかと思うと、屋根に戻り、屋根に停まったかと思うとまた羽ばたく。澄んだ青空のもと、鳩の群れがお経に合わせて旋回する光景は私たち旅人を思わせた。  空も大切なことも一つ、別々に見えても繋がっている - そういう思いや願いが溢れる場を体験し実感できた旅だった。  

一人旅縁 - 名古屋駅前の街灯デザイン

 街灯というと、横浜にある関内というところには、日本で最初にガス灯が灯されたという場所がある。JR関内駅から赤レンガ倉庫方面に馬車道を歩いて入舟通りに差し掛かるところにある関内ホールの一角にそれを記念する碑が建っている。ガス灯の灯りはどのように映っただろうか。当初は今よりも真っ暗な夜道を照らすあたたかい光だったのだろうと思う。今はLEDの照明が普及して、蛍光灯の光がより白くなった。視界はよくなるが、ガス灯や白熱電球のようなオレンジ色の光は、ほっと心を落ち着かせてくれるように思う。  さて、こちらは、愛知県の名古屋駅前の街灯。電球が緑色とオレンジ色の球体で覆われていて、それを支えるパイプは三つに分かれている。駅前の数個だけかなと思ったら、この通りは全部このデザインの街灯だった。緑とオレンジ、東海道本線の列車にも緑とオレンジ色の線が入っていた。なぜこの色なのか。三河が江戸を支え続けてきたという歴史のあらわれだろうか。デザイン一つで歴史を語れるなんて、なんて奥深いんだろうと、見上げた空には月が浮かんでいた。兎にも角にも、想像力をくすぐられた光景だった。

一人旅縁 - 自然と暮らすまち - 島根県鹿足郡津和野

津和野駅の通路  国産杉の木がふんだんにあしらわれていて、照明も温かみのある印象。点字ブロックと床のタイルの合わせ方も自然な印象で訪れる人の心を和ませるようなつくりになっていた。駅舎は2022年竣工。古い街並みに溶け込み、これからも歴史を重ねていくだろう。 駅横の駐車場にあるシェアサイクル  ゆっくり歩いて散策するのもいいが、津和野城跡やもう少し伏見稲荷神社など、駅から離れた場所への移動はこちらが便利。駅前の自転車屋さんにも店先にレンタサイクルが10台前後並んでおり、台数は十分用意されているようだ。自転車はカゴ付きなので、リュックも載せて移動できそう。 変わらない景色  10年前に見かけた駅名とプラットフォームはそのままになっていた。丸みのある山並みにきっちりと四角い白塗りの木の看板、右から左に読む感じがなんともグッとくる。 小路から見た踏切と山の風景  10年前にも同じアングルで撮影した風景。背は縮んでいないと思うので、同じ目線。前回は早朝だったので、空がはっきりと見えたが、今回は昼下がりかつ曇天だった。ここにしばらく住んでいたら、電車が通る時間を楽しみにして散歩をするかもしれないなぁと、そんなことを思いながらゆっくり歩いた。 立派な壁と、謎の扉  おそらく焼き杉に漆喰の壁。土台は石が敷き詰められているのだろうか。窓というか四角い扉の上についた瓦屋根と軒が渋い。建築の知識はないので想像するだけだけれど、何も知らなくてもいろいろを想像させてしまうこのつくりはなんともすごい。 お湯が沸いている?  津和野川の土手側に主流とは少し色の違う水が流れていた。パイプを伝って出てきていたが、排水という感じではない。赤褐色の水底からは泡がぷくぷくと出ていて、水が湧き出ているようだった。そういえば広島から吉賀町・津和野の道中、道の駅には温泉スポットが必ずと言っていいほどあった。水の豊かなこの一帯、土砂災害で大変な被害を受けた時もあったけれど、自然の景観を維持した補強作業も行われ、昔ながらの風景が守られている。 県道13号  県道が石畳なんてかっこいいなと思う。バスも通っていた。周辺の建物は改修工事中で、2024年12月27日に完了するそうだ。この通りには民族資料館や歴史的な建物、お店が並び、秋には黄色く染まった銀杏の木が通りを彩る。  海鼠壁  「なまこかべ」と読む。グレー...

一人旅縁 - 夜明けのキャベツ

 名古屋駅、桜通り側の花壇で見つけたキャベツ。愛知県はキャベツの生産量が全国一位とのこと。色とりどりの花に囲まれ堂々と葉を重ねてまるまるとしている様子はなんとも立派だった。周囲にはモダンなビルが立ち並ぶ「小さな丸の内」というような印象を受けた。というよりも、おそらくそいういう感じで作られた一角なのだと思う。駅から少し歩いたところにKITTE名古屋がある。最初はスタバでコーヒーでもと思ったが、奥に入っていくとおむすび屋さんを見つけたのでそちらで夜ご飯を調達して宿に戻ったのを思い出す。名古屋の特産品と言われるものは結局食べなかったけれど、出発の日の朝、花壇に鎮座する新鮮なキャベツを駅前で拝むことができた。 - 旅の思い出

一人旅縁 - 鹿寄せに遭遇した

   在来線で東京-名古屋-広島 からの帰り、奈良に寄り道。朝の奈良公園を散策していたら、ラッパの音が聞こえ、それまで人間観察をしながら地面でのんびりしていた鹿たちが一斉に立ち上がり、駆け出しました。車道にかかるとスピードを落として歩いて横断歩道を渡るという落ち着きも見せつつ、一目散にラッパが鳴る方へ。他の観光客の方たちに倣って鹿の後に続き、私も「鹿寄せ」に寄せられました。鹿たちが目指す先には、仕事着姿の方が腰にホルンを携え竹籠からどんぐりを繰り出しておりました。人間と野生の鹿が共生する一つの知恵なのかなと思います。どんぐりが一つのところに撒かれると、鹿も集まる。奪い合うこともなく、輪になって、ギュウギュウになりながらも、交互に頭をもたげ、安全確認と(どんぐりの)残量確認をしつつ、もぐもぐと一心におやつタイムを味わっているようでした。 - 旅の思い出

一人旅縁 - Day Trip to Kanoashi District, Shimane, Japan - 日帰り旅で島根県鹿足郡へ

 早朝出発。家族の車で1時間ほどかけて島根県鹿足郡吉賀町〜津和野へといって参りました。  母の「森で大きな木が見たい」という希望に乗っかり、広島の雑誌「Grande(グランデ)」で読んだという吉賀町(よしかちょう)を目指しました。  広島ICから六日市ICまで高速でおおよそ1時間。  途中、吉和SAで休憩し秋の移ろいを味わいつつの出発。六日市ICを降りるとそこはもう吉賀町のエリア。吉賀町から津和野までは県道で1時間弱の道のりです。まず、六日市ICを降りてすぐの直産・物産館「やくろ」にてお買い物。早速EMを見つけて気分は上々の様子。お野菜も吟味して購入。ただただ木々を見ていたいのだと思っていた私。家庭菜園のための「仕入れ」に気合が入っていました。やくろでお買い物のあとは、水源公園に向かいました。 駐車場から見た水源館 水源公園の案内図  水源公園には、大きな千年杉杉が祀られています。駐車場に車をとめ、水源公園の看板で大体の様子を見てから入りましたが、秋は草木が茂っている状態。それでも広島では見かけることのない小さな花々を発見しては母も兄も顔を綻ばせ、清流や水の生き物も見つけたりと、3人でキャッキャしておりました。杉の木の元には聖水のような池があり、青く光っているように見えました。恐るおそるお参りをして、その後記念撮影。湿原が現れたときに通れるように木の遊歩道を見つけましたが、心もとない感じ。失礼して目視で大丈夫そうなところを歩かせていただきました。杉の木にたどり着く前に気になるスポットがあったので、そちらまで歩いて振り返ると杉の木の全体像が見え、杉の木の観察に励む二人が見えました。手を振ると応えてくれる二人の純真さには毎度頭が下がります。真似はできないけれど、見習いたいものです。 そして個人的に気になっていたスポット、若緑色に見える葉を携えた木を目指して歩いてみると、木々の周りにニョキニョキと映える何かが……。ニョキっと地面から出ている木の一部は、呼吸根と言われるそうで、幾つもの呼吸根がそれぞれ単体の生き物のように見え、不思議な光景をつくりだしていました。他にも香ばしい香りのする木があったり、オレンジ色の種をたくさんつけている木を見つけたり、水場にある木の遊歩道では足元が草で覆われていて、危うく落ちそうになりったりと、それでも間一髪で怪我もなく美味しく持参のお弁当を車...

一人旅縁 - 広島–東京を在来線で & el tempo LIVE at BAROOMの感想

    春が終わり夏がはじまる頃、広島から在来線に乗って東京へ行ってまいりました。空の旅、海の旅、陸の旅といろいろ調べ、魅力的なプランはいろいろ出てきたのですが、いまいちピンとこず何度調べても、旅程が決まらない日々が続きました。考えあぐねて一番腑に落ちたのが在来線での旅でした。これまで飛行機や新幹線、そして高速バスでも旅をしました。新幹線ものぞみ・ひかり・サクラ・こだまとあり、一つ前の旅にて、こだまは経験させていただいた。でも、在来線はまだだな。普通電車で遠距離移動ってできるのだろうか、やってみようかなぁということで、各駅停車の鈍行で行ってみることにしました。  始発出発ということもあり、きっぷは事前に購入。WESTERポータルからe5489を通して往復乗車券を購入しました。長距離移動になると、距離に応じて切符の有効期限が長くなります。広島-東京 は800kmを超えるので、切符の有効期限は改札機を通してから5日間に。一日でたどり着けなくもありませんが、その後が続かないだろうなと思い、片道2日間で移動する旅程を組みました。道中の様子は、自身手書きの旅ジャーナルをもとにお届けいたします。 Day 1    広島から三原(みはら)までは、1時間16分の道のりだった。次の電車まで20分くらい待ち時間があったので、改札を出てみることにした。「営業距離100km以上なら途中下車が何度でもできる」と書いてあったのは見ていたが初めてだったので、駅員さんに確認をして改札を出る。駅前の噴水を一周して、ローソンでペットボトルの水を購入。再び改札を通り駅のホームへ向かう。相生(あいおい)行きの黄色い電車に乗り三原駅を出発した。大門に着く手前くらいで、登校中の中学生と相席になる。私も彼らも大きな荷物を抱えているが、彼らにとってはこれが日常、私には非日常の世界だ。おそらくいつも座る席にいつもと違う人が座っていたのかもしれない。そうだとすれば、彼らにとっても、いつもとはちょっと違う朝のひとときだっただろうか。 駅名のプレート  広島から岡山に入ると、駅名プレートの両端に引いてある線の色が黄緑色からやまぶき色に変わった。兵庫県に入ったら、また黄緑色に。上郡(かみごおり)のあたりでは、麦を栽培しているようだ。若麦の緑色の畑が広がる。有年(うね)駅でまた、駅名プレートに引いてあるライ...