雪が降り続く時はじっと静かに部屋で過ごすものの、雪が止んで雲間が晴れた時に見る雪景色というのは、なんとも心安らぐ光景だ。澄んだ空気、冷気すら心地よいと感じるのは太陽のエネルギーを全身で感じ取っているからだろうか。雪国に暮らしたことはないからそう思うのかもしれないが、雪のある風景に憧れがある。終わらない夢と取り留めもない思考がふと落ち着きを取り戻すのと同時に、ふっと心に光が差し込むような瞬間が味わえるような毎日を想像してみる。
しんしんと降り積もる雪、暖かい暖炉、薪が燃えパチパチを音を立てている空間、ストーブでは前日煮込み始めた鳥手羽と野菜のスープが鍋の中でコトコトと踊り、時が来るのを待っている……。
こんな時、ふと思い出すのは我が家の太陽光パネルのこと。雪が積もったということは、パネルにも雪が積もっているのだろう。やっと太陽が出てきたのに、パネルは雪で覆われているなんてなんだかもったいないなぁと思ってしまう。ワイパーがついているとか、温水が流れるとか何かパネルが常に太陽光を受信できるシステムでもあればなぁと思うけれども、ワイパーも温水も零下の中では無力だよなぁと、思いを巡らせてみるけれども、結局「これだ!」という答えに辿り着くこともなく再び思考は別のことへと移りゆく。
ミルクティーを淹れよう。