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11月, 2024の投稿を表示しています

一人旅縁 - 自然と暮らすまち - 島根県鹿足郡津和野

津和野駅の通路 国産杉の木がふんだんにあしらわれていて、照明も温かみのある印象。点字ブロックと床のタイルの合わせ方も自然な印象で訪れる人の心を和ませるようなつくりになっていた。駅舎は2022年竣工。古い街並みに溶け込み、これからも歴史を重ねていくだろう。 駅横の駐車場にあるシェアサイクル ゆっくり歩いて散策するのもいいが、津和野城跡やもう少し伏見稲荷神社など、駅から離れた場所への移動はこちらが便利。駅前の自転車屋さんにも店先にレンタサイクルが10台前後並んでおり、台数は十分用意されているようだ。自転車はカゴ付きなので、リュックも載せて移動できそう。 10年前に見かけた駅名とプラットフォームはそのままになっていた。丸みのある山並みにきっちりと四角い白塗りの木の看板、右から左に読む感じがなんともグッとくる。 10年前にも同じアングルで撮影した。背は縮んでいないと思うので、同じ目線。前回は早朝だったので、空がはっきりと見えたが、今回は昼下がりかつ曇天だった。ここにしばらく住んでいたら、電車が通る時間を楽しみにして散歩をするかもしれないなぁと、そんなことを思いながらゆっくり歩いた。 立派な壁と、謎の扉 おそらく焼き杉に漆喰の壁。土台は石が敷き詰められているのだろうか。窓というか四角い扉の上についた瓦屋根と軒が渋い。建築の知識はないので想像するだけだけれど、何も知らなくてもいろいろを想像させてしまうこのつくりはなんともすごい。 お湯が沸いている? 津和野川の土手側に主流とは少し色の違う水が流れていた。パイプを伝って出てきていたが、排水という感じではない。赤褐色の水底からは泡がぷくぷくと出ていて、水が湧き出ているようだった。そういえば広島から吉賀町・津和野の道中、道の駅には温泉スポットが必ずと言っていいほどあった。水の豊かなこの一帯、土砂災害で大変な被害を受けた時もあったけれど、自然の景観を維持した補強作業も行われ、昔ながらの風景が守られている。 県道13号 県道が石畳なんてかっこいいなと思う。バスも通っていた。周辺の建物は改修工事中で、2024年12月27日に完了するそうだ。この通りには民族資料館や歴史的な建物、お店が並び、秋には黄色く染まった銀杏の木が通りを彩る。  海鼠壁 「なまこかべ」と読む。グレーの石壁にナマコのような丸みを帯びた半円柱の格子模様をあしらえた壁...

一人旅縁 - 夜明けのキャベツ

   名古屋駅、桜通り側の花壇で見つけたキャベツ。愛知県はキャベツの生産量が全国一位とのこと。色とりどりの花に囲まれ堂々と葉を重ねてまるまるとしている様子はなんとも立派だった。周囲にはモダンなビルが立ち並ぶ「小さな丸の内」というような印象を受けた。というよりも、おそらくそいういう感じで作られた一角なのだと思う。駅から少し歩いたところにKITTE名古屋がある。最初はスタバでコーヒーでもと思ったが、奥に入っていくとおむすび屋さんを見つけたのでそちらで夜ご飯を調達して宿に戻ったのを思い出す。名古屋の特産品と言われるものは結局食べなかったけれど、出発の日の朝、花壇に鎮座する新鮮なキャベツを駅前で拝むことができた。 - 旅の思い出

一人旅縁 - 鹿寄せに遭遇した時の一枚

      在来線で東京-名古屋-広島 からの帰り、奈良に寄り道。朝の奈良公園を散策していたら、ラッパの音が聞こえ、それまで人間観察をしながら地面でのんびりしていた鹿たちが一斉に立ち上がり、駆け出しました。車道にかかるとスピードを落として歩いて横断歩道を渡るという落ち着きも見せつつ、一目散にラッパが鳴る方へ。他の観光客の方たちに倣って鹿の後に続き、私も「鹿寄せ」に寄せられました。鹿たちが目指す先には、仕事着姿の方が腰にホルンを携え竹籠からどんぐりを繰り出しておりました。人間と野生の鹿が共生する一つの知恵なのかなと思います。どんぐりが一つのところに撒かれると、鹿も集まる。奪い合うこともなく、輪になって、ギュウギュウになりながらも、交互に頭をもたげ、安全確認と(どんぐりの)残量確認をしつつ、もぐもぐと一心におやつタイムを味わっているようでした。 - 旅の思い出

作品の販売について - オンデマンドプリントショップ

  収益化のためAdsenseに取り組んでいましたが、結局自分の日常や旅のことばかり書いているので、人の役に立つ情報提供ができているかといえば、謎……。結局、セルフプロモーションしてしまっているので、いっそのことそうしてしまおうと、サイドバーにオンラインショップで販売中の作品の埋め込み画像を設置することにしました。私が利用しているショップのプラットフォームは、 Redbubble (レッドバブル)というオンデマンドプリントショップ。色々なアーティストが作品を連ねていますが、個性的な作品が多いように思います。ポストカードや全面プリントのトートバック、ミニポーチをこれまでに注文しましたが、特にトートバッグとポーチは発色もよく、私の作風には合うようです。JPGだけでなくPNG形式も受け付けてくれるのが魅力で、PNG形式の画像をアップロードすれば、ポストカードはPNGで印刷してもらえます。まぁイラスト作品が中心のお店ですから、そうなのですが、PNGで印刷してもらうと少し渋めの印象でできあがるので、気に入っています。  カスタマーサービスもよく、随時メールで対応してくれるので助かります。先日は、何を思ったか、注文の際に届け先の住所を日本語で入力していたらしく、注文の翌日メールで知らせてくれ、すぐに修正して予定通りの発送日程で届けてもらうことができました。要修正を知らせるメールでは、英語の住所の表記の仕方までわかりやすくレクチャーしてくれていて、印刷も顧客対応の仕事もきっちりしているし、フレンドリーに対応してくれるところは、本当にレッドバブルのいいところかなと思っています。ただ、ショップのサイトが英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語には対応しているのですが日本語は対応していないので、日本語で利用したいという場合は、ブラウザの表示機能から「翻訳」を選択して利用するなどの工夫は必要かと思います。  在庫を持って、自分で注文をお受けして、梱包、発送、支払いの受け取りや管理をするというスタイルは私には向いていないというのと、どこへ行っても販売を続けられ、作品作りに重点がおけるという点から、オンデマンドのプリントショップを選びました。販売して利益を上げることに重点を置いているというよりは、家族や周りの人にプレゼントして個人的に楽しんだり、直接会える方でなくても、私の作品をいいな...

一人旅縁 - Day Trip to Kanoashi District, Shimane, Japan - 日帰り旅で島根県鹿足郡へ

 早朝出発。家族の車で1時間ほどかけて島根県鹿足郡吉賀町〜津和野へといって参りました。  母の「森で大きな木が見たい」という希望に乗っかり、広島の雑誌「Grande(グランデ)」で読んだという吉賀町(よしかちょう)を目指しました。  広島ICから六日市ICまで高速でおおよそ1時間。  途中、吉和SAで休憩し秋の移ろいを味わいつつの出発。六日市ICを降りるとそこはもう吉賀町のエリア。吉賀町から津和野までは県道で1時間弱の道のりです。まず、六日市ICを降りてすぐの直産・物産館「やくろ」にてお買い物。早速EMを見つけて気分は上々の様子。お野菜も吟味して購入。ただただ木々を見ていたいのだと思っていた私。家庭菜園のための「仕入れ」に気合が入っていました。やくろでお買い物のあとは、水源公園に向かいました。 駐車場から見た水源館 水源公園の案内図  水源公園には、大きな千年杉杉が祀られています。駐車場に車をとめ、水源公園の看板で大体の様子を見てから入りましたが、秋は草木が茂っている状態。それでも広島では見かけることのない小さな花々を発見しては母も兄も顔を綻ばせ、清流や水の生き物も見つけたりと、3人でキャッキャしておりました。杉の木の元には聖水のような池があり、青く光っているように見えました。恐るおそるお参りをして、その後記念撮影。湿原が現れたときに通れるように木の遊歩道を見つけましたが、心もとない感じ。失礼して目視で大丈夫そうなところを歩かせていただきました。杉の木にたどり着く前に気になるスポットがあったので、そちらまで歩いて振り返ると杉の木の全体像が見え、杉の木の観察に励む二人が見えました。手を振ると応えてくれる二人の純真さには毎度頭が下がります。真似はできないけれど、見習いたいものです。 そして個人的に気になっていたスポット、若緑色に見える葉を携えた木を目指して歩いてみると、木々の周りにニョキニョキと映える何かが……。ニョキっと地面から出ている木の一部は、呼吸根と言われるそうで、幾つもの呼吸根がそれぞれ単体の生き物のように見え、不思議な光景をつくりだしていました。他にも香ばしい香りのする木があったり、オレンジ色の種をたくさんつけている木を見つけたり、水場にある木の遊歩道では足元が草で覆われていて、危うく落ちそうになりったりと、それでも間一髪で怪我もなく美味しく持参のお弁当を車...